子どもを英語嫌いにしない11の法則 (学研新書)
本を読んで、特に印象に残った事は、英語は、机で頭を使って考えるというお勉強ではなく、
スポーツや音楽と同じで、練習によって身に付くものという内容でした。
読む、書く、聞く、話すという四技能をバランスよく練習するといった内容が参考になりました。
本には、おすすめの参考書や、公立や中高一貫の英語授業の事などが書かれていて、参考になりました。
あと、子どもの時期によっての英語との触れ合いのボリュームがわかりやすく書かれていました。
効率よく英語を学べる気がしてくる本でした。実際はどうでしょうか


楽しく英語に関わってみようと思いました。
印象に残った本の内容・・・
成功する英語学習の道のり〜20歳までのロードマップ
START→幼児期「英語=楽しい」を刷り込む 英語のDVDを一緒に見たり、外国人と遊べる英会話教室に通わせたりして、英語が楽しいという印象を持たせる
小学校:英語に対する抵抗感をなくす kど主が興味を持つ範囲でアルファベットなどを教えてもよいがあくまでも勉強にはしないように注意する。中学年ではbe動詞や一般動詞を使った簡単な英文などの導入も。
中学校:スタートダッシュで得意科目にする。 中学入学前の予習や中1の最初のテストで好成績を取るなどしてスタートダッシュする。許可書は可能な限り音読、暗唱、暗写する。
高校:授業を先取りしつつ骨太の基礎力を培う 教科書は三カ月程度先取りして学習。英文は音読、暗唱、暗写。こういった地味な練習が速読力や要約力が求められる大学受験対策にもつながる。
大学入学〜20歳:ペースを落とさず英検1級を目指す。 高校時代までのペースを落とさず学習。専攻に関する語彙を覚えたり、ビジネス英語を学んだりするなど将来の進路を意識した実践英語に触れる。
※いつからでもやり直しはできる!正しい方法で努力すればいつからでもばん回可能。わからないところに目をつぶらず、中学レベルの基礎から復習しよう。
(英語学習 成功の法則)−自分の意見を論理的に述べる事が出来る英語力の習得には、10年かかると肝に銘じる
まず日本語を豊かに育てる
(幼児期・小学校の間は助走期間)
正しいやり方で勉強すればいくつになっても語学は身に付けられる。五感が鋭敏な幼い時期に英語を学び始めると日本人が苦手とする英語の音も比較的容易に発音できたり、聞き取れたりするようになる。子どものうちから英語の音声に触れるなど英語と親しむことは大切だが、それは日々の生活の少しの時間で十分。幼いうちから必死で英語漬けしなくても英語は身に付く。「ほどほど」でよい時期
幼児期、小学校の時代に猛ダッシュをすべきではない大きな理由のひとつは、この時期は母語である日本語をしっかり身につけなくてはいけないからです。
子どもの脳は0歳から9歳ぐらいにかけてほとんど母語の習得のためにフル活動している。毎日、睡眠時間をのぞいて、日本語を吸収することに精力を注いでいる。
小学校でひらがなや漢字を習って、読んだり書いたりすr練習もしてようやく10歳ぐらいになると日本語の基礎が出来あがってくる。母語を身に付けることは時間がかかる大変なこと
なので幼児期から小学校にかけては、子どもとたくさん日本語でおしゃべりしてください。日本語の本をたくさん読み聞かせて下さい。
母語となる日本語は知的能力の土台となります。思考力は母語によって形成されます。つまりいろいろな教科の成績も日本語力=国語が基本になる。
もちろん英語力の土台も日本語です。母語における読解力や語彙力や会話力などの言語能力を第二言語が越えることはよほどのことがない限りあり得ません
最終的に高い英語力の習得をめざすのなら、母語のベースをきちんと作らなくてはならないのです。日本語がちゃんと出来ない子は英語もできるようになりません。
とくに高度な英語はそうです。つまりケーキがあったとして、日本語(母語)は土台となるスポンジ部分、英語は、その上に乗るクリームやフルーツなどのデコレーション部分なのです。
デコレーション部分(英語)を華やかに豪華に充実させるためにはスポンジ台(日本語)を大きくする必要がありましす。小学校時代はスポンジ台にあたる日本語力
国語力をしっかり身に付けるべきなのです。
日本語で自分の意見をはっきり言う、日本語でしっかり挨拶する、日本語で明るく振る舞う、日本語で友達と遊ぶ、日本語で作文が書ける、日本語で読書をたくさん
する、、、ということをしっかりやらないで英語がポンとできるようになることはありません。まずは日本語でなんでもできるはつらつとした子どもを育てましょう。
それこそが実は将来の英語力の土台になります。英語力をはじめ、すべての基礎にあるのは母語の能力です。まずは第一言語である日本語を十分に育ててあげよう。
とくに高度な英語はそうです。つまりケーキがあったとして、日本語(母語)は土台となるスポンジ部分、英語は、その上に乗るクリームやフルーツなどのデコレーション部分なのです。
小学校までは英語の種まき・・・
日々の生活の中で少々英語に触れたからといって母語習得に支障をきたすことはないので「英語の種」をまいておくほうがいいと考える。 英語の歌を聞いたり、英会話教室に通ったりした程度で、子どもは「日本語とは別の言葉があるんだな」「面白い音だな」と思う程度です。
英語の種は中学校で生きてくる・・・
「子ども時代に少し英語をやってもたいしてみにつくわけではないのだから中学から始めれば十分ではないか」という意見もありますが、子どもは時々本格的な英語の発音をしてみせる事があるように、耳にしたり発音したりした英語の音が、頭にも体にも残っているものです。全く英語に触れずに中学から本格的に英語を勉強する子に比べると英語の受け入れ態勢の整い方が全然違う。
2011年から小学五年生から英語の授業が開始され、文法等を勉強するのではなく「英語の種まき」をしようというもののようです。授業時間数も少ないので、どの程度の効果を上げるかは今のところ判断しづらいですが、本格的に英語の勉強を開始する中学に向けて、橋渡しとなるなら大変意味があると思います。
(英語学習 成功の法則)−知的能力は母語である日本語によって形成される。英語力を伸ばすには、まず日本語力を身に付けさせよう。
小学校までは英語で楽しく遊ばせる
幼稚園でアルファベットを覚える・・・ アルファベットは幼稚園くらいになったら教えてもよいと思います。「これを覚えないとダメ」と押しつけないことが大切です。
単語の読み方がわかるフォニックス・・・お薦めDVD「英語のきほん フォニックス 発音のルール」Nikk映像 1995円
英語のきほんフォニックス発音のルール[DVD]
小学校中学年では簡単な英単語や会話フレーズも・・・
子ども向けの英語学習教材はあまりお勉強っぽくなく楽しく学べるもの、音声は必ずネイティヴスピーカーが発音しているものを選ぶ。数多くの教材をやるよりも、期に言った教材を何度も何度もくりかえしやって、しっかり身体に染み込ませる。
難しい文法hはまだ教えなくてもよいが、「〜は、・・・です」という意味になるbe動詞や、子どもの日常生活によく登場する一般動詞ーhave(持つ)、go(行く)、eat(食べる)、drink(飲む)、walk(歩く)、run(走る)などーの意味と綴り、それに現在形の肯定文、否定文の作り方までは、六年生までに教えてもいいと思います。
ただし、それ以上のこと、進行形や過去形などを学び始めると混乱する可能性があるのでまだやらなくてもよい。その先は中学に入ってからしっかり勉強しましょう。
英語文化に積極的に触れさせる・・・
ドラマ、映画、音楽、本など英語の娯楽文化にも衣のころからたっぷりと触れさせてあげましょう。
子どもの目を海外へ向けさせる・・・
最近の子ども達は非常に内向きで海岸の文化にあまり興味をもたない傾向があります。親が意識的に英語圏をはじめ、海外の文化に目を向けさせるようにすべきだと思います。
小学校まではbe動詞と一般動詞の現在形で十分 ・・・
子どもは覚えたことが十分に定着する前に新しいことを矢継ぎ早に学ぶと混乱してしまう可能性があるので急いでやり過ぎない事も大切。同じように、小学生での「英語受験」も時期尚早だと考えます。中学で過去形を学び終わるまでは混乱を避けるためにも英検五級はまだ受けなくてよいと思います。
※be動詞
・主語がIの時→am ・主語がyou/weの時→are ・主語がhe/she/is
<例文>肯定文:I am a studennt.(私は生徒です。)
否定文:You are not (aren't) a pianist.(あなたはピアニストではありません。)
疑問文:Is he hungry?(彼はお腹がすいていますか?)
応答文:Yes,he is./No, he isn't.(はい、そうです。/いいえ、違います。)
※一般動詞
play,study,speak,walk,come,go,have,like,make,drink,eat,get
<例文>肯定文:I play the piano.(私はピアノを弾きます。)
否定文:You do not(don'T)drink coffee.(あなたはコーヒーを飲みません)
疑問文:Does he study English?(彼は英語を勉強しますか?)
応答文:Yes, he dose. /No,he dosen't.(はい、します。/いいえ、しません。)
子どもの個性を大切に、周りとくらべない・・・
中学に入るまでの英語の種まきの時期に親が心がけるべきなのは「周りとくらべない」ということです。
子どもの「やる気リソース」を枯渇させない・・・
絶対に避けたいのは、小学校で英語の「勉強」を頑張り過ぎたため、中学に入学した時には英語嫌いになってしまうというケース。幼稚園、小学校と素直に親にしたがって勉強してきて、もう英語には飽き飽き。本格的に英語学習がスタートする中学に入ったら全然勉強しなくなってしまったという話をよく聞きます。子どもの「やる気リソース」は実は限りのある資源です。むやみやたらと掘り出して勉強させると、やる気は枯渇してしまいます。くれぐれも中学に入る前に英語の「やる気リソース」を枯渇させないようにしましょう。英語の勉強を無理強いすることは禁物です。あくまでも「種まき」に徹して下さい。限りある子どもの「やる気リソース」を守るために、もう一つ気をつけるべきは、中学受験です。中学受験に必死になり過ぎると合格した時点で燃え尽きてしまい、入学後は学習意欲がすっかり低下しているという生徒が結構います。こういう時に一番遅れが出る教科が中学から新しく学ぶ英語なのです。中学受験は「頑張り過ぎない程度に頑張らせる」
小学校卒業時までにこれだけ出来れば大成功・・・
英語に興味を示さない子どもに対して、楽しく英語に触れる経験を継続して与え続ける努力も大切です。日常的に英語の歌やDVDを流したり、英語のゲームをしたりと英語に触れることが当たり前の環境作りを心掛ける。小学校卒業までにやっておくと望ましいのは以下のことです。
・アルファベットの大文字、小文字が読めて書ける。
・ローマ字が読める。
・簡単なフォニックスを学び、簡単な単語が読める。
・英語の音声を聞き慣れていて抵抗を感じない
・簡単な英単語、英会話フレーズの意味を知っている。
・be動詞といくつかの一般動詞を使いこなせる。
※小学校のうちにここまでできていれば大成功です。もちろん完ぺきでなくても大丈夫。ほとんど中学に入ってから本格的に学ぶことばかり、すべてできていなくても心配ない。
中学校入学前に土台作りを・・・
小学校の卒業式が終わって、中学の入学式までの間にやっておくと効果絶大なのが、中学の英語の予習をすることです。 まず四月から通う中学校で使う教科書の教科書ガイドやワークブック等を手に入れて下さい。一学期に勉強する内容をチェックしておくのです。塾などで先生に少し教えてもらってもよい。 教科書ガイドで単語の意味を調べたり、音読したりすればいいのです。こうしておくと自信をもって中学の英語の授業に臨めます。すると英語が大好きになり、自分から進んで勉強するようになります。中学入学までに英語を進んで勉強したくなるような土台づくりをしておく。
(英語学習 成功の法則)−小学校までは「種まき」の時期。一緒に遊んで英語の楽しさを刷り込む。
他人任せにしない
公立中学の英語の授業はわずか3時間・・・
公立中学での英語の授業は週三時間です。正確には50分の授業が三回なので二時間半です。昔は週六時間、毎日英語の授業があったはずですから、当時にくらべると大幅に授業時間が減っています。ぐんぐん英語を吸収できる時期に週三時間という授業時間は少なすぎてもったいないと感じます。少ない授業時間を補う意味でも家庭での学習が重要になっていきます。
中学校の検定教科書では内容が不足気味 ・・・
検定教科書では一年を通して読む英文量も文法の説明も例文も明らかに減っています。中でも文法の説明はわずかです。一時期「文法ばかりやっているから話せない」といった「文法批判」が起きた反動でしょうか。ビギナーのうちは、口語表現はほどほどにして、まず英文の構造パターンを学び、そしてそれを応用した表現例を学ぶことが肝心。しかし現在の検定教科書は日常表現も英文の構造パターンもどちらも少々中途半端な印象を受ける。とくにパターンを応用した例文が少ない。
よく使われるパターンもなかなか身に付きません。文の構造パターンを一つ覚えたら、同じ構造を使った例文を自分でも作ってみる。これは「パターンプラクティス」という英語学習の王道をいく練習法ですが、その練習をするのに教科書では不足気味なので何らかの補助が必要。
(英語学習 成功の法則)−オールイングリッシュは基礎の習得にはむしろ非効率。学校や塾の不足分を適切に補えるのは親だけである。
中学・高校はアクセル全開でゴー
音読を習慣化させよう・・・
英語は理解しただけでは終わらない教科で「使えるようになる」までの間に大きな距離があります。「使えるようになる」ためには、さまざまな練習をしなくてはなりません。
その意味でも英語はスポーツや楽器と似ていて授業でやった単語や熟語の意味を言えたり英文を読んでわかったりできてもそれはまだ勉強のスタート地点。
英語の「基本練習」は精聴、音読、暗唱、書き取りなどです。実際に使えるようになるためにはネイティブの音声を何度も聞き、音読や暗唱を何度も繰り返し、 暗唱した英文を書き出してみたり(暗写)、英語の音声を聞いて書き取ってみたり(ディクテーション)、日本語の意味から英語を書き出してみたりといった地道な練習を繰り返して、ようやく身に付く。
この地道な練習の習慣を中学一年の早いうちに習慣化させましょう。英語への学習欲が高い時がチャンス。
早めに成功体験を・・・
英語学習を勢いづけるきっかけとして利用したいのが、中一の一学期の中間試験です。ここで良い点が取れると英語を勉強する意欲が盛り上がります。良い点を取るという成功体験は、大きな弾みがつきます。このほか、中学一年で過去形を学んだ後で英検五級に、先取りが進んだら英検四級に挑戦してみるのもいい。この時は、満点かそれに近い点数で合格することを目指します。これもかなり強力な成功体験となるはず。
発音記号は中一の夏までにマスター・・・
おすすめは「英語の発音がよくなる本」(中経出版)と「DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本」(ナツメ社)というDVD付きの本です。二冊とも発音記号が一つずつ解説されていてDVDでは実際にネイティブスピーカーがどのように口や舌を動かして発音すればいいのか実演してくれています。
DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本
英語の発音がよくなる本
(英語学習 成功の法則)−中一の一学期の中間試験は、成功体験を味わわせる最大の好機である。
学校を賢く利用する
学校の授業はきちんと・・・
学校の授業とは別に勉強すると子どもの負担が増えるし、学校と塾とで違うことを同時に学ぶと混乱をきたしやすくなる。学校で教えてもらった英語を核にして足りない部分を補うように勉強していくのが子どもにとって負担なく効率的です。親がサポートしていくのが一番無駄がなく確実な方法だと思う。学校の教科書に沿って指導してくれる塾や英文法をしっかり教えてくれる塾に行かせるのもよい。
教科書の英文は暗唱する・・・
足りない部分を補う方法は、教科書の本文をくり返し音読して全部暗唱してしまうこと。ただ機械的に覚えるのではなく、どういう意味なのかも理解して覚えるのが大切。
暗唱して覚えた英文を神に書いてみる「暗写」も効果があります。親子で暗唱練習をしてお互いにチェックしてみるのもよい。
教科書ガイドやドリルで足りない部分を補う・・・
教科書ガイドは、教科書の単語や本文の意味、文法についての説明、這うとんやイントネーションについてなど、その単元で学習するポイントが押さえてある。
これを使って教科書だけでは足りない部分を補って家庭で予習復習をしていきます。教科書ガイドを使って教えてくれる英語教室や塾に通わせてもよい。
教科書ガイドにはCDもついているので(別売りの場合が多い)リスニング練習と音読練習もしっかりやりましょう。まずCDえを聞いて、次に後に付いて真似して読み、最後は一人で朗読すると言った練習を習慣化させる。時にはCDを聞きながら英文を書きとるディクテーションをしてみるのもよい。大変力が付く。教科書ドリルもするとよい。教科書に登場したパターンを使って自分でも例文を作ったり教科書ガイドに載っている日本語訳を見て、さっと元の英文を行ったりする練習などもしてみる。
聞き取り、音読、ディクテーション、例文作り、日本語からの英訳などから、毎日練習メニューを作って、飽きないように続けていくとよい。
中一最初の難所は「三単現のs」と「進行形」・・・
英語学習にはいくつかの「難所」があり、中学一年生が最初に遭遇する難所は、一般動詞の現在形が主語(人称)によって変化する「三単現のs」でしょう。
中学入学前に「be動詞」といくつかの「一般動詞の現在形」についてだけ予習しておくと混乱が最小限ですむ。次の難所は「現在進行形」。混乱を避けるには、「be動詞」と「一般動詞」の肯定文、否定文、疑問文を音読したり、書いたりする練習を何度も繰り返しやることにつきる。二つの動詞のシステムをアタマと身体にたたきこんで両者をしっかり区別できるようにしておく。 「受動態」も「be動詞」と「一般動詞」が一緒に使われるので要注意。
次の難所は「不定詞の用法」 ・・・
次に中学生がつまずきやすい難所は、不定詞、動名詞などの「準動詞」です。準動詞とは動詞の形が変化して別の品詞になったものを言う。 たとえば、「不定詞」は「to+動詞の原形」の形をとり、文章の中で、名詞、形容詞、副詞的な役割を果たします。「動名詞」は動詞がing形になって、名詞的な役割を果たします。 多くの子どもが理解に苦労する難所です。教科書のほか、教科書ガイドや、市販の簡単な文法解説書等を使って、詳しく勉強しよう。
体系的に文法事項を整理したり、練習問題をたくさん解いて理解したことを定着させたりすることをサポートする必要がある。基本文法はきちんと身に付けよう。
余力があったり市販のドリルも・・・
「中一英語をひとつひとつわかりやすく」(学研教育出版)がおすすめ。
学校で学んだ内容にさらに肉付けしていくのによい教材。こうした教材においても音読、暗唱、暗写をしっかりする。中学卒業までにできたら高校の内容を少し先取りして、英検準二級で9割程度取れる力を目標に勉強しよう。−「原形不定詞」や「分詞構文」まで理解した状態です。
中1英語をひとつひとつわかりやすく。
高校の授業は文法が不足・・・
高校でも音読、暗唱、暗写をしっかりする。先取り学習のほかに、文法に関しては、高校一年から家庭でかなり力を入れて勉強させていく必要がある。
高校生向けの文法の参考書としては「フォレスト」(桐原書店)がおすすめ。文法の勉強といっても、単に文法書に書いてあるルールを学んで理解したら終わりではなく、
必ず例文を作るパターンプラクティスをし、素早く使いこなせる練習をしよう。
総合英語Forest 6th edition
理想的な中高一貫の教科書「プログレス」・・・
検定外教科書の代表的なのが「プログレス21」。この教科書の特徴は、読む、書く、聞く、話すの四技能をバランスよく学ばせるところ。中一からしっかり英語を読ませ、書かせ、聞かせ、話させます。文法も体系的に学んでいく。ひとつの文構造パターンについてたくさんの例文がずら―っと並び、それを何回も音読して身に付けていく。
中一から結構な量の英文をひょませるのも大きな特徴。オーラル面では「SDリピーター」という音声学習用の専用機器を使って勉強する。
子どもが「プログレス」で学んでいる場合はぜひ購入して学習させて下さい。(約2万円)「プログレス」の一巻から三巻までを終えれば、センター試験を受験できるレベルに到達する。
全体像を見渡しながら学習する・・・
「プログレス」は量が多いため、一度脱落するとリカバリーが難しくなる危険性があります。私立校の中には「トレジャー」(Z会)という検定外教科書を採用しているところもある。
「トレジャー」は「プログレス」と検定教科書のちょうど中間くらいに位置する教科書です。内容は「プログレス」のほうがハイレベルだが、脱落者が少ないのは「トレジャー」のほう。
中間層の子には「プログレス」よりも「トレジャー」のほうが、勉強しやすいかもしれません。勉強法は、音読、暗唱、暗写を基本に、教科書の内容をしっかり身につけるという方法を徹底してやりましょう。
(英語学習 成功の法則)−私の教え子で英語ができる子ほぼ全員、中学の教科書をすべて暗唱できる。
四技能のバランスを意識する
「読む、書く、聞く、話す」をまとめて練習・・・
本格的に英語学習が始まる中学生以降は、四技能をバランスよく学習させることに心を配る。「読む、書く、聞く、話す」のすべてをまとめてやればいい。
教科書で英文を読むときは必ずCDで音声も聞こう。CDのネイティブの発音をまねして何度も音読したり、暗唱したりする。そして暗唱できるようになった英文を紙に書く。
塾を利用してバランシング・・・
中学のうちは塾や英会話教室に通う場合、学校で使っている教科書を使って教えてくれるところを選ぶ。学校の授業に沿いながら不足を補いバランスを取るように教えてもらうのが望ましい。
(英語学習 成功の法則)−四技能の学習バランスを整えて勉強すれば、英語は速やかに上達する。
文法で学習効率を大幅アップ
文法は時間短縮の素晴らしいツール・・・「第二外国語を学ぶなら文法を学ぶことは不可欠」
(英語学習 成功の法則)−英語力を早く伸ばしたいなら、文法の勉強は不可欠である。
大学受験は一気に力を伸ばすチャンス
センター試験は大きく様変わりしている・・・
今のセンター試験は、単語やフレーズを丸暗記にしたり、小手先の受験テクニックを身に付けたりしただけでは高得点は望めません。
センター試験対策として「どんな選択肢が政界の可能性が高いか」という細かい受験テクニックを学んだ生徒よりも、四技能をバランスよく学び、音読、暗唱、暗写、要約といった オーソドックスな勉強法を続けてじっくりと英語の底力を蓄えてきたような生徒のほうが、高得点を取れている。
大学受験の落とし穴、予備校の選択に注意・・・
センター試験をはじめとする入試問題は実用的な英語力を測る試験へと進化しているが、予備校や進学塾は対応が遅れているところもある。
塾や予備校は、親がしっかり見極めて選択する必要がある。周囲の評判だけに頼らず、親自身の目でよく見て吟味することが大切。
よい予備校の見分け方・・・
音読や暗唱などの地道な努力を推奨している予備校はポイントが高い。実際に英語が話せる講師が多い予備校かどうかも判断基準となる。
若い先生が一生懸命努力して頑張っている姿勢で教えているのであればそれもよい。
音読は効果がない 暗唱は意味がない 話せる英語は受験では価値がない。発音記号などどうでもよいとオーソドックスな勉強法や世の中の流れを否定している学校も避けた方がよい。
(英語学習 成功の法則)−正しい方法で英語力を磨いていれば、受験対策にも直結するし、実用的な英語力を上げることもできる。
いつからでもやり直せる
挫折を防ぐアイデア・・・
中学高校で英語の勉強を挫折してしまう理由として、教科書に出てくる単語や文法が膨大で調べるだけで時間がかかり過ぎてしまうということがある。
単語調べに多大な時間を費やすよりは、実際に英文を音読したり、暗唱したりする時間を増やすべき。教科書ガイドや参考書を上手に利用し、単語の意味、文法の詳しい説明を見る。
どうしてもわからない個所や気になるところだけを徹底的に辞書で調べる。
伸び悩んでいる子のノートはきれい・・・
英語学習は時間をかければできるというものではなく、「質」が大切。単語を調べてひたすら単語帳に書き写す作業に費やされているのだとしたら、それは勉強というよりも「下準備」です。
短い時間でもしっかり音読をしたほうが単語はずっと効率的に覚えられる。自本五訳から英文をさっと言える練習をするほうが実践的な練習になる。
成績が伸び悩んでいる子の中には「ノートや単語帳をきれいに使っている」タイプが多い。
勉強を放棄してしまっている子への対処法・・・
英語ができない理由は単純に二つ。@放棄して何もやっていない。 Aやり方が間違っている。
@は努力していないので当然できるようにはなりません。Aは間違った方向で努力しているケース。
いずれも場合も正しい方法で努力すれば追い上げられる。わからなくなったところまで戻って勉強する。
やり方が間違っている子への対処法・・・
こういうタイプは、まず第一に英語についての意識改革を行う必要がある。英語はアタマで理解するだけの学問ではく、身体で覚えて刷り込む実技。机から離れてする練習に重点を置く勉強法に転換してみる。
子ども自身が勉強したくなるように誘導する・・・
英語に関心のない子どもにいかに勉強させるかーいかに子ども自身が英語を勉強したくなるように仕向けるか。
例えば、小学校の頃からアメリカなどの英語圏の文化に興味を持たせる。好きな映画、好きなスター、好きなプロスポーツ選手などの存在があるとよい。「スターウォーズ」を見に連れて行ってくれたり、「毎日ウィークリー」などの英字紙がさりげなく茶の間に置かれていたり、自然と英語への関心が高まっていった。中学生以降は「あの人のようになりたい」と子ども自身が憧れる存在、尊敬する先生などをもつことが大切です。親は、子どもが英語分野で崇拝できるような存在と出会えるように努力する。思春期に親のいうことを従順に聞く子どもは、いないので、第三者を利用する。さりげなく「師匠」となるような人と引き合わせる努力をする。
(英語学習 成功の法則)−やり直すのに遅すぎることは決してない。いつから再スタートしても使える英語力は身に付けられる
子供を英語好きにするのに役立つ本
●幼児期・小学校
小学生の英語ドリル 1
小学生の英語ドリル 2
小学生の英語ドリル 3
小学英語スーパードリル 1 アルファベット・ローマ字・フォニックス
小学英語スーパードリル 2 はじめての英文 be動詞・一般動詞の使い方
小学英語スーパードリル 単語練習帳1 はじめておぼえる名詞200
小学英語スーパードリル単語練習帳3
1日10題はじめてのアルファベット―ABCが楽しくしっかり学べる (小学英語 (1))
小学英語 これだけ!ノート
ゼロからスタート小学英単語
くまのプーさん/プーさんとはちみつ (ディズニーの英語ストーリーブック―ディズニーイングリッシュ)
●中学校・高校
2週間でさきどり完成! 中学数学スタートBOOK (中学スタートブック)
英文法がはじめからわかる本
英文法スピード完成ドリル 上―大学受験対応
英文法スピード完成ドリル 下―大学受験対応
●その他
英語の耳づくりスピードドリル―体を使って耳を開く!
できる人の英語勉強法
國弘正雄の英語の学びかた
頭のいい子の育て方
TOEICテスト新公式問題集〈Vol.4〉
TOEICテスト新公式問題集
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