2013年06月15日

憎しみの残らないきょうだいゲンカの対処法という本を読みました。2/2


憎しみの残らないきょうだいゲンカの対処法―子どもを育てる心理学

後半は、よくあるきょうだい喧嘩についてや、よくしてしまう役割にあてはめてしまう事
について具体的に書かれていました。

・・・続き・・・

第五章  役割を演じるきょうだいーあいつがああなら、ぼくはこうだ

気がつくと、子どもを役割に当てはめていた・・・下の子はこうなの上の子はこうなの・・・
子どものひとりひとりを役割に当てはめ閉じ込めていながら、親は自分が与える被害を気に止めていない。
被害は、当人だけにはとどまらず、将来の兄弟関係にも及ぶ。
子どもを役割にはめることが悪い感情を引き起こし、その悪い感情が喧嘩につながる。

子どもを役割に当てはめようとする衝動の背後にあるものは何か、もっと理解する必要がある。
そして、特定の役割が子どもに個人的に与える影響だけでなく、
他の兄弟に与える影響や、果ては、兄弟同士の関係に与える影響も検討する必要がある。


親が子どもを役割に当てはめる理由
子どもがこういう子だとか、ああいう子だとか、性格をつかんで楽しむところがあると思います。
子ども達を、それぞれ違った役割に当てはめるのは、ひとりひとりの子に自分が特別だと感じて欲しいからだと思います。
そうすることは間違っているのかもしれませんが、子ども達ひとりひとり違うということを認識してほしいからです。

子ども達が自分を、またお互いを役割に当てはめることがある。
例えば、上の息子が小柄で痩せているけれど、いつも実ンが強いと自慢していて、弟を「弱虫」と呼び、
弟は頑丈な体をしているのに、兄の言うことを本当だと思って、自分を弱い者と振る舞う。
親が子どもを、子どもが自分自身を、また子ども同士がお互いを役割に当てはめている。

役割のメカニズム
だらしない子、きれい好きな子、手に負えない子、いい子ちゃん、わがままな子、穏やかな子、責任感の強い子・・・役割を決められると、自分の役を演じようとしてしまう。

どんな分野も才能のある子だけのものではない
きょうだいのそれぞれの役割が、何とかスムーズにかみ合って、家族全体がひとつの調和した単位として上手く機能するような家族関係は、可能だと思います。
しかし、私達は、子ども達が社会に出てからも一生対応ができるように、準備する必要があります。人生において、私達は多くの役割を引き受けることを要求されます。
世話をしたりされたり、指導者になったり、指導者に従ったり、真面目になったり、いたずらっぽくなったり、多少散らかっていても気にしないで暮らすことも必要なら、
きちんと整頓することもできる必要がある。どの子どもをも制限すべきではない。自分の内に潜んでいる夢にも思わなかったような可能性にかけたり、潜在する能力を探索したり、長所を見つけたり出来るように励ましてあげよう。

他のきょうだいの優秀な能力が原因で、当然与えられるべき機会をごまかし奪われている子ども達がたくさんいます。
すばらしい天性の能力が備わっている子どもたちがいることは事実です。しかし、他のきょうだいを犠牲にしてならない。
ひとりの子どもが、自分だけがある分野に特別の能力を持っていると得意になり始めたときは、他の子ども達をその分野から締め出すことがないよう、また、他の子どもたちが自分自身を締め出すことがないようにも用心しましょう。
「この子は芸術家だ」「この子はスポーツマンだ」というような言いかたには用心しよう。
どの子どもにも、人間としての全体的な成長への努力を狭めるようなことをさせるべきではありません。親である私達が子ども達にはっきり伝えたいのは、
勉強、ダンス、演劇、詩、スポーツ等の喜びはみんなのもので、特別な適性を持つ子どもだけに占有されるべきものではないということです。

何らかの理由で役割を演じている子どもたちが、完全な自分になれるために解放してあげる方法を考えてみる。

生まれた順序の影響もある。私達は明らかに、子どもを生まれた順番を基準にして扱っています。


弱い者いじめなどをするきょうだいに対して、両方の役割を助長しないような方法でやめさせること。
×・・・攻撃している方に注意をむけない ○・・・その代わり被害をうけた方に注意を向ける

下の子が上の子の腕を噛んだとしたら・・・
×(噛んだ子に)どうしたというの!お姉ちゃんを噛んだって? 
×(噛んだ子に)噛んじゃいけないって何度言ったらわかるの?悪い子ね!(噛んだ子をその場から離そうと連れて行こうとする)
○(噛まれた子に)噛まれたの。どれ、見てあげよう。まあ、赤くなっているわ。痛いでしょう。
○(噛まれた子に)人を噛んではいけないのにね。あの子は、欲しい物を言葉で言うことを学ぶ必要があるわ。(噛まれた子を手当てしようねと連れて行く)

「生まれつき」の性質は変わらないのか
子どもを「現状どおり」にでなく、「こうあってほしい」というように扱う。
親には子どもに影響を与える力がある。家庭での子どもの役割が、主に両親、他のきょうだい、そして自分自身の3つの根源から生じているということだったのでそれぞれが害を与えている場合を独立させ、そのつど、私達に一体何が出来るのかを考えていくと、よくわかるのではないかと考える。
課題は二つで、「いじめっ子」を「思いやり深い子」に解放してやることと、「いじめられっ子」を「強い子」に解放してやること。

<親が子どもをいじめっ子として扱わないで、親は子どもに親切になる能力があることを悟らせる>
弱い者いじめしているきょうだいに対して 
×おい!また弱い者いじめをしているんだな!
○殴らないで!暴力を使わないで必要な物を得る方法を君は知っているはずだ。

<他のきょうだいがいじめっ子として扱うとき、きょうだいに、その子を新しい見方で見るように教える>
パパ、お兄ちゃんが遊ばせないとおもちゃを蹴飛ばしてやるって。いじわるな兄ちゃん!という子どもに対して
○お兄ちゃんも、やさいくおだやかにものを頼む事ができるんだよ

<子どもが自分をいじめっ子とみなしている時、自分には親切になる能力があるとわかるように助ける>
きょうだいゲンカで、僕はいじわるだからな!という子に対して
○親切になれるよね。今すぐ始めてほしいな


<親が子どもをいじめられっ子として扱わないで、親は子どもに自分を守るように教える>
兄におもちゃをとりあげられた妹に対して
×かわいそうに。お兄ちゃんにまたいじめられたの?
○お兄ちゃんにはこう言いなさい。「パパが私に買ってくれたのよ。だから、私の物よ。使わせてあげるかどうかは、私が決めるわ」

<他のきょうだいがいじめらっれっ子として扱うとき、きょうだいに、その子を新しい見方で見るように教える>
妹にウソをついてアイスクリームを取ろうとする兄姉にたいして
○そんなことをしても無駄よ。あなたたちの妹は、そんなウソにだまされて、アイスクリームを渡すほどバカじゃないわ。

<子どもが自分をいじめられっ子とみなすとき、親は子どもが自分の中に潜む力を知るように助ける>
妹を怖がらせる兄に対して
×(兄に)やめなさい!その子がすぐに怖がることを知っているでしょう。
○(妹に)あなたさえその気になったら、きっとすごく怖い顔をしてお返しできるわよ。


問題児はもういない
ひとりの子どもが、どんな理由にしろ「問題児」だとみなされたときに、ある力が働き始めるように思える。
@問題児とみなすことが、むしろ問題になる。
A重荷を負った親が、問題児の埋め合わせに「正常な」子ども達に過剰な要求をし始める。
B正常な子どもが必要としていることが無視される
C正常な子どもが問題を持ったきょうだいをひどく嫌うようになる

<子どもの身体障害に注目しないで、能力に注目する>
×・・・役に立たない態度  ○・・・能力を激励する

例1)姉(車いす)と弟とキャッチボールをしていて、車いすの姉が「ボールが速すぎる!」と言った場合
×(母)気をつけて投げて。姉さんが強くないこと、知っているでしょう。
○(母)惜しい。もう少しでキャッチするところだった!速球だったのにね。

例2)兄(学習障害)が本を読んでいて、僕読めない。僕バカだ。と言った場合
×(父)バカじゃない。読むのがちょっとむずかしいんだよ。
○(父)読みはむずかしいことがあるね。それはこう読むんだよ。

例3)弟(精神的に不安定)がパズルがうまくできずに髪の毛を抜いている行為に対して
×(姉)パパ、この子ったら自分の髪の毛を引っこ抜いている!(父が弟に)やめなさい!またばかげたことをして!
○(父)パズルをやっていて、行き詰まるとイライラするものだよね。(姉)このピースは端っこみたいね。

家族には誰も「問題」になる者などいないということをはっきさせ、そういう前向きの雰囲気を作るのは親の義務。
みんなが必要としているのは、あるがままで受け入れられること。そうすれば、個人個人が成長し、変わることができます。
たとえ問題があっても、問題児と見られる必要はない。
・彼らの挫折感を受け入れること(例:これは、簡単じゃないわ。イライラするでしょう)
・どんなに不完全でも、やり遂げたことの価値を認める(例:今度はずっとよくできたわね)
・問題解決に集中するように助ける(例:これは、むずかしいわね。こんな場合はどうしたらいいと思う?)


第六章  子どもたちがけんかしたとき

けんかに対して、助けになる介入のしかた

<ケンカしている子ども達に対して、助けにならない対応>
×二人ともやめなさい!今すぐにやめなさい!誰が始めたんだ?本当のことを言いなさい。(こどもたちが自己主張する)
恥ずかしくないのか!そんなオモチャのことでけんかするなんて。パパがみるといつもけんかしているじゃないか。 どういうふうに始まったかはどうでもいい。ケンカを終わりにしろ!


×ケンカするから、おまえたち二人のせいで、胃潰瘍になりそうだよ。 お兄ちゃんはもう。こんなおもちゃで遊ぶ歳じゃないだろう。妹にあげなさい。他のオモチャ探すんだ。
どうしておまえたちは一緒にあそべないんだ?一緒に遊んでごらん。そうすれば、一人で遊ぶよりも楽しいってことがわかるから。
このおもちゃはパパが取り上げる。二人とも自分の部屋へ行きなさい!

<ケンカに対して、新しい対処法>
子ども達のケンカをどうにかしようとよく使われる方法は、子ども達同士の世九不満と怒りとを増幅するだけです。
ケンカに介入するときの5つのステップ
@子ども達の相手に対する怒りを認めることから始める。それだけでも、子ども達の気持ちはしずまる。
A一人ひとりの言い分を尊重して聞く。
B「それは本当に難しい問題だ」と評価する。
Cその場を離れる。


<ケンカしている子ども達に対して、助けになる対応>
○おやおや、二人ともお互いに怒っているようだね。(子ども達の言い分を一人一人聞いてうなずく)
わかった。これはむずかしいな。二人が同時に同じおもちゃを使いたがっているわけだ。
二人で知恵を合わせれば、二人とも満足できるような解決法がきっと見つかるよ。二人で話合う間、パパは新聞を読んでいるよ(その場を離れる)


<けんかで互いにケガをさせそうなとき>
○子ども達が危ないことをしている様子を、親が言い表す。
例)一人は椅子の上からトラックを投げそう。 もう一人は野球のバットでぶとうとしている。二人ともとっても怒ってる。

○行動の限界を示す
例)これはとても危ないわ。みんな頭をひやさなくてはね。

○子ども達を引き離す
例)急いで!あなたも、あなたも、自分の部屋に行きなさい。


介入が必要な時

子ども達は、お互いの違いによって起こる問題を自分たちで解決する自由を持つべきです。また、必要な時には大人に介入してもらう権利があります。
@一人の子が他の子から、身体的にでも言葉でも虐げられているならば、介入しなければなりません。
A家族全体を混乱させるよな問題があるならば、介入しなければなりません。
B子ども達の解決法では手に負えず、何度も同じ問題が起こるならば、介入しなければなりません。

介入といっても、ケンカを解決させるためや審判になるために介入するのではなく、子どもたちがお互いに話し合える状態に戻れるように、行き詰まってしまった
コミュニケーションに活路を開くためにする。

子どもたちが自分でケンカの問題を解決できないとき
・対立している子ども達を集める。目的と基本的なルールを説明する。
・それぞれの子の気持ちと心配事を紙に書き、それを声に出して読む。
・反論する時間を与える
・みんなで解決法を考えようと呼びかける。出た意見はすべて、評価しないで紙に書く。
・みんながいいと思う方法を決定する
・フォローアップをする


助けを求める子どもに、誰かのかたを持つことなく助ける方法
@それぞれの立場を言い表す。
A大事なことまたはルールを言う
B交渉の余地を残す
Cその場を離れる


子どもたちが難しい対立を解決できるように手助けする方法
@話し合いを行うために家族を集めて、その話し合いの目的を説明する。
A基本になるルールをみんなに説明する
Bそれぞれの子どもの気持ちと心配ごとを紙に書く。それをあなたが正しく理解していることを確認するために、声を出して読み上げる。
Cひとりひとりに反論する時間を与える。
Dみんなに、解決法をできるだけたくさん提案してね、と呼びかける。出た意見は評価しないで、すべて紙に書く。子ども達の考えを先に言わせる。
Eずっと実行していける方法を決定する。
Fフォローアップ


親が強制しないで教える方法

<質問例>
強制することなく、子どもたちがあるものを共同で使えるようにする方法はありますか?
<回答例>
1.分け合うことについて、子ども達に責任をもたせる。
「ねえ、子ども達、みんなの為にシャボン玉のビンを1本買ってきたの。どうやって分けるのが一番いいかな?」
2.分け合うとどんな良いことがあるかを教える。
「あなたの赤いクレヨンを半分妹にあげたら、妹は青いクレヨンを半分くれるの。そうすると、二人とも紫をつくれるのよ」
3.考える時間を与える
「○○が貸してもいいな、という気持ちになったら、あなたたちに教えてくれるからね。」
4.自発的に分けあえたときに感謝の気持ちを言う
「クッキーを一口、食べさせてくれてありがとう。とってもおいしかった。」
5.親がモデルになって分け合うところを見せる
「ほら、ママのクッキーを一口どうぞ」


どちらかがうまく得をしているとき
<質問例>
下の子が小さいことを幸いに、上の子が得をしているのに気づいたら、どうすればいいか?
<回答例>
二人とも満足している限りは、横やりを入れるのは控えたほうがいい。下の子がいつまでも黙っていない。
下の子も成長とともに、自分自身の為に発言すること、自分に必要な物を手に入れることを学ぶ。


告げ口をなくすには?
<質問例>
我が家で起こるケンカの多くは、息子たちの一人がもう一人を陥れようとして、「告げ口」することから始まります。
告げ口をさせないようにする方法はありませんか?
<回答例>
あなたが、告げ口された子に対して起こることで、告げ口した子を喜ばせない事。
「きょうだいが何かをしたとかしなかったとかの話を聞くのは、気持ちよくないな。でも君が自分のことを話したい時は喜んで聞くよ」と言う。
そのうちに子どもたちは、「告げ口」をしても何もいいことはないと考えるようになる。
例外があります。子ども達の一人が何か危ないことをしているならば、親に知らせてもらうことが絶対に必要です。


私の目の前でけんかをしたがる子ども達
<質問例>
「私の番だ」とか「違う、僕の番だ」と私の目の前で大声で騒いで、ケンカをしたがるようですがどう思いますか?
<回答例>
子ども達と同じぐらい譲らないで自分の立場を守ればよい。「順番があなたたち二人のとって大事なことかはわかったわ。
でもママはいま静かにしてもらいたいの。自分たちの部屋か家の外でその問題を解決してちょうだい。」と言ってみる。


ジャンケンで決めさせるのはいけない?
<質問例>
子ども達にジャンケンで議論の決着をつけなさいと言うことについて、どう思いますか?
<回答例>
ジャンケンで決めることの問題点は「あなたの気持ちや考えは重要ではありません。
 あなたの運命を運にまかせなさい」という内容になります。
ジャンケンで決めることのもう一つの問題点は、勝者と敗者ができて、敗者のほうがたいてい腹を立てたり悲しんだりするということです。
「ジャンケン」を使って成功した唯一の例は、どんな解決法が選べるかを検討し尽くして、まだ行き詰っているとき、
「ジャンケンで決めるって言うのはどう思う?どちらに決まっても協力できるかしら?」と聞く。


多数決はいい方法?
<質問例>
子どもたちが公園へ行くか海岸へ行くかでけんかをした。多数決で決めようと言うべきだったでしょうか?
<回答例>
多数決は、子ども一人一人の意見を聞かないで行われたときには、悪い感情を生み出すことがある。
話し合いで決まらず、多数決を余儀なくさせられた時、負けた側の人はどんな気持ちだろうかと言うようにする。
多数決で海岸にいくことになったら、みんなに、公園へ行くのを楽しみにしていた子はがっかりしているってことを知ってほしの」と言う。
希望していた側が得意気にしすぎないし、負けた側へのなぐさめにもなる。


せっかく家族で一緒に過ごしているのに、口げんかが絶えない。
<質問例>
三人の娘達と楽しく外出しようとしたのに、口げんかが絶えない。何かできることはありますか?
<回答例>
子どもにはそれぞれ、兄弟とあまり一緒に時間を過ごさないほうがいい時期があるもの。きょうだいだからといって、
別々に出かけてもいいし、別々の友達と遊んでもいいし、別々の興味を持っても、別々の活動に参加しても、
親と二人で過ごす時間を別々につくっても構わない。少し離れることで、お互いの良い面まで見えてくるようになるかもしれない。


お手伝いがもとでけんかに・・・
<質問例>
子どもたちが良いことをしてくれた後に、誰が一番よくできたかでけんかになることがある。こういう場合、どう対処したらいいか?
<回答例>
子どもたちがだれが一番お手伝いをしたかを認めてもらいたくて、張り合う時は、協力して何かを成し遂げることの素晴らしさを認める絶好の機会です。
「二人で協力して、きれいにしてくれたのね。なかなかのコンビね。」というふうに言う。




posted by ウルトラの母 at 17:00| Comment(0) | 育児書などで印象に残った事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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